華やかなミスコンの舞台裏に迫る!コロナ禍でのミスキャンパスの苦労と日常
みなさん、ミスコンってどんなイメージですか?
美しいミス・ミスターキャンパスたち、完成された舞台…。その完成具合から、あまりにも裏側が見えないので、「裏側で何してるんだか…」「ミスキャンパス同士ってマウント合戦でしょ?」など少し黒いイメージを持ってしまうのは私だけでしょうか。
そこで、慶応ミスキャンパスファイナリストのお二人にお話をお伺いすることにしました!
慶応ミスキャンパスSFC 2020年グランプリ(当時大学2年生)
小さいころから15年間チアリーディングを継続。コスメが好きで化粧品検定一級を取得するなど、まじめで努力家な性格は思わず応援したくなります。
【写真右】瀧澤あすみさん(大学2年生)
慶応ミスキャンパス 2020年準グランプリ(当時大学1年生)
慶応内ではダンスサークルに所属。ハーフと見紛う華やかな外見はもちろんのこと、鞄には必ず学術書を忍ばせ、常にインプットを怠らない勉強家な姿勢にグッときます。
イイネの数で自分の価値が決まる気がしてしまう…。ミスコンを中心に回る毎日
―――ミスコン中に、一番大変だったことってなんでしたか?
奥原 本当に時間に追われていました。コロナ禍もあって、SNSでの活動が中心だったんです。SNSしかないと、自分でやらなければいけないことが多くて…。
人によってスタイルは様々ですが、私は毎日何かしら投稿して、できるだけライブ配信もしていました。なので、4限まで授業を受けて、所属している競技チアの練習をして、帰りの電車で「○時から配信します」ってSNS投稿して、家で配信して、お風呂に入ってSNSコメント返信して… という生活が毎日でした。
瀧澤 生活すべてに影響しましたね。私もできるだけ毎日投稿をしていましたが、「もう22時なのに投稿してない!写真無い!どうしよう!(あわあわ)」みたいなこともありました。何かあればとにかく写真撮影、がマストになりましたね (笑)。
奥原 配信もミスコンの審査対象でした。投票数で順位が出るんですよ。なので、できるだけ毎日同じ時間に配信したり、毎日がミスコンを中心に回っていました。
(二人のミスコン参加時スケジュールは、こちらの記事でも詳しく語っています!)
―――「毎日投稿」とか「ライブ配信して」とかはミスコン事務局から指示されるんですか?
瀧澤 そういうことは何も言われなかったよね?
奥原 私も何も言われなかったです。一切強制はされないので、みんな思い思いにやっていました。それもあって、自分のやってることが正しいか不安になることも多かったです。
最初は他のファイナリストと自分を比べてしまっていました。イイネの数で自分の価値が決まる気がして、辛かったですね。なのに、カメラロールを開けば自分の顔ばっかりなんですよ。全然自信はないのに、自信のある子のカメラロールみたい。あの時は苦しかったです。
―――SNSの投稿内容についても、指示はないんですか?
瀧澤 なかったです。それぞれが自分なりにやっていたと思います。
奥原 さっき「苦しかった」と言いましたが、ネガティブなことは言わないっていうのは自分の中で徹底していました。誰かが自分の時間を割いて応援してくれてるので、せめてポジティブな気持ちを届けたいなと。
瀧澤 私は、「ミスキャンパスらしい投稿」にこだわりすぎない…ということは意識していました。いわゆる「ミスコンの人物像」に合わせたくなかったんです。気楽にやりたかった。それでも応援してくれる方がたくさんいて、これでよかったのかなと思っています。
―――誰にも強制されていないのに、どこか「ミスコンらしい投稿」に寄せた方がいい気がしてしまうのも、ミスコンへの偏見なのかもしれませんね。
▲瀧澤さんのインスタグラム投稿
女子アナや芸能界を目指してエントリーしたわけではなかった
―――ミスコンに出る方って、みんな女子アナを目指してるんですか?
奥原 そんなことはないです(笑) 私もあすみちゃんも、芸能会を見据えたエントリーではなかったです。
瀧澤 ただ、影響力を持っているというのは強いアドバンテージになるというのは今改めて感じています。芸能に行くにしても起業するにしても、影響力を持っているに越したことはないですから。
奥原 私たちがそうでなかっただけで、明確な将来の夢のために出場したファイナリストも多かったのかなと思います。ですが個人的には、出場したからこそ見えてきた選択肢もたくさんありました。
瀧澤 影響力だけじゃなくて、関わる人が格段に増えることもアドバンテージになると思います。美容師の方、ヘアメイクの方、カメラマンの方、企業のマーケティング担当の方…。一般的な学生生活でこんなに社会人と関わることはないと思います。そういった意味でも、ミスコンへの参加は芸能界を含むいろんな足がかりになるのではないでしょうか。
「ミスコンに出てる子」ってカテゴライズされて、嫌われる恐怖はあった
―――芸能界を目指してないのなら、どうしてミスコンに出ようと思ったのですか?
奥原 元々参加するつもりは一切なかったんです。
私は大学で競技チアリーディングをやっているのですが、コロナでチアが休みになってしまって。野球の試合もなくなり、アイドルのライブもなくなり、世の中の元気が無くなり…。「15年間のチア経験を活かしたら、自分に何ができるんだろうか」ということを考えるようになりました。そんなときに、ミスコンのお誘いをいただいたんです。
「インスタグラムのフォロワー600人の、一般的な女子大生の私に何ができるのか…。」とも思いましたが、「なんの影響力もない、でも何かしたい」と思って、エントリーを決意しました。
瀧澤 私もコロナが無ければ参加していないと思います。
大学受験が終わって、「やっといろんなことが出来る!」と思っていたのに、コロナで動けなくなってしまって。「時間を無駄にしたくない」と焦っていたときにTwitterでミスキャンパス募集記事が回ってきたんです。「締め切り明日」って書いてあって、急いで応募しました。
SNSだけはコロナの影響を受けない。絶対動けない1年間を目の前に、ここで何かしたいと思いました。
奥原 1年生で参加したのは良かったよね。
瀧澤 1年生で出た方が良いです!「ミスコンに興味はあるけど、周りになんて思われるかわからなくて恥ずかしい」っていう人いると思うんですけど、1年生ならそれもないですから。(笑)
奥原 「ミスコンに出てる子」として線を引かれて、嫌われたりするんじゃないかなっていう不安もあるしね。
瀧澤 あとは、ミスコン参加後から就活まで時間があるので、将来について考える時間も多くなります。私は1年目で参加してよかったですね。
奥原 フォロワーを増やしたり大きなサークルに入ったり、「2年目の参加を目指して1年間準備する」っていう考え方もあるけど、実はそこまで影響はないと思う。応援してくれる方って、在学生に限らないので。
「ミスキャンパス」を私の代名詞にしたくない
―――「ミスキャンパス」になって、何か変わりましたか?
奥原 今でも、容姿に自信をもっているわけではありません。それでも。ファンの方にどんな時間を提供したら、どんな気持ちを返したら嬉しいかを考え抜いたら、グランプリをもらうことができました。その経験は私の誇りです。
でも、「ミスキャンパス」って容姿がいいことの代名詞としての印象が強いと思うんです。それだけが自分の価値になるの嬉しくない。だからこそ化粧品検定をとったり、チアの時間を削らないようにしたりしています。
インスタグラムの自己紹介では、ミスコンのことは一番下に書いています。(笑)
瀧澤 すごくよくわかる!「ミスキャンパス」を一番に言わなくていいようなものを持ちたいって思う。
たくさんの社会人の方々と関わって、知識も、自分のビジネス感度が磨かれました。興味の幅も広がりましたし、ミスキャンパス以外の価値も探しつつ、ミスキャンパスの経験を活かしていきたいと思っています。
―――ありがとうございました!!
【編集後記】
華やかで少しミーハーなイメージを持っていたミスキャンパス。でも、お二人とも大学生とは思えないぐらい本当にしっかりしていて、ミスキャンパスに真面目に向き合っている姿がとても印象的でした。
最後に、「ミスキャンパスって黒い部分あります?」と突っ込んでみたのですが、「よく言われるけど、本当に何もないです!(笑)」と爆笑されました。
キャンパスも年次も違うのに、ミスキャンパスに向き合った二人だからこその仲の良さや絆が感じられました。奥原さん、瀧澤さんの今後に期待大です!
▲しっかりした考え方と、あどけない笑顔のギャップが素敵です
二人の日常に必要なギガ数とおすすめのWi-Fiをまとめてみました!
ミスキャンパスならではの苦労と努力だけでなく、日々意外とインターネットを使っている事実に驚きます…。