• HOME
  • BLOG
  • Career
  • サービス業でも働きやすさを!ホワイト企業アワード三度受賞したアートネイチャーにインタビュー

サービス業でも働きやすさを!ホワイト企業アワード三度受賞したアートネイチャーにインタビュー

サービス業ってどうしても、お休みが取りにくかったり、残業が多かったりと、ワークライフバランスが取りづらい印象がありますよね。

今回はサービス業でありながら、現場を巻き込んだ働き方改革でホワイト企業アワードを受賞されたアートネイチャー様にインタビューをさせていただきました!
男性の育休取得率が7%から70%に増加するなど、目に見える結果を残されているアートネイチャー様。
制度を浸透させる取り組みやその社風について、実際に勤務しながら働き方改革にも取り組まれている森田さんに聞いてみました。

森田 すみれ さん
大学を卒業後、新卒で株式会社アートネイチャーに入社。OJT研修制度により半年間で店舗や本社の管理系、企画系の3部署を経験。その後は広告宣伝部に所属し、広告媒体の買い付け業務を担当。部署横断の働き方改革を推進する『り・ぼんプロジェクト』にも参加し、女性社員の働きやすい環境づくりに尽力されている。

アートネイチャーならではの取り組み『ふさふさ休暇』って?

--本日はよろしくお願いいたします。
アートネイチャーさんはホワイト企業アワードを三度も受賞されていますが、森田さん自身会社のどのような部分に魅力を感じますか?

一番良いなと思うところは『働きがい』です。
仕事に対する『やりがい』はもちろん、現場の声を反映してどんどん『働きやすい』環境や制度が整えられていっているように感じます。

--サービス業だとどうしても働きやすさは後回しにされがちな印象があるのですが、具体的にはどのような取り組みをされているのですか?

  • 時間外労働の管理の徹底
  • 年中無休だった店舗への定休日導入

などの取り組みが行われました。

定休日を導入するとなると難しい点も多かったようですが、店舗社員へアンケートを行い現場の声をまとめたり、競合会社とも意見交換を行うなどをして、社内調整に尽力された結果定休日の導入に至ったと聞いています。
定休日を導入しても、業績やお客様の来店数は減少しませんでしたし、社員も休みが取りやすくなりましたね。

--現場の声から定休日を導入されるってすごいご決断ですね!働きやすさに関して、社員が使える制度などもあるのでしょうか?

独自のものでいうと、『ふさふさ休暇』という制度があります。
1時間ずつの休暇を取得できる制度で、例えば「1日休暇を取るのはもったいないけれど、少し早く帰りたい」といったときに2時間だけ休暇に充てるなどが可能です。
実際、私もよくこの制度を利用しています!
K-POPのライブに行ったり野球観戦をするのが趣味なんですが、だいたい夕方から始まることが多いので、時間ごとに休暇を取れるのはとても使い勝手がいいですね。

制度名もトップダウンで決めたのではなくて、社内公募で決まりました。
社内ではみんな「ふさ休」って略して呼んでいます!


▲制度を活用されて、お休みもアクティブに過ごされている森田さん

--それぐらい社内に根付いていて、よく使われている制度なんですね。
育休や産休といった制度も社内でよく利用されているのでしょうか?

そうですね、積極的に利用されています。
また、さらに利用を推進するために、『り・ぼんプロジェクト』という女性社員中心のプロジェクトも行っています。
私も所属していて、育児中の女性社員の時短勤務制度の推進などをしています。

り・ぼんプロジェクトでは、実際の声を参考にすることが重要だと考えているので、取り組みの一つとして、子育て中の社員のインタビューを社内報に載せたうえで、子育て中の社員やその上司を対象に働き方に関するアンケート調査を行いました。
その結果、9割近くから返答があったんです!
なかなかそういう事実を取り上げてもらうことがなかったので嬉しい」というお声もありました。
アンケートの中で多かった意見としては、時短勤務が小学3年生までなのが厳しいというものでしたね。

--そうなんですね。一般的には小学校入学までの適用が多いですし、小学3年生までの適用でもすごいなと思ったのですが。
確かに小学4年生もまだ一人にするには心もとないですね……。

法的義務は3歳までなので、実際に現場の声を聞いて初めて分かった部分かなと思います。
時短勤務を延長するとなると難しい点もたくさんあったのですが、弊社ではウィッグや育毛といった特殊技能が必要ですし、業務経験の豊富な社員を失いたくないという声も多くて。
関係部署と調整を続けて、最終的には小学6年生までに適応を延長することができました!

--なるほど。現場の意見を取り入れて働きやすい環境を実現していらっしゃるのですね!
『り・ぼんプロジェクト』は女性への支援だと思うのですが、男性への支援制度はありますか?

もちろん男性の育休取得も推進しています!
7〜8年前から制度自体はあったのですが、初めは5名くらいしか育休をとっていなくて……。
しかもその内3人は、制度を設計する側の人事部の男性だったんです。
それくらい男性の育休取得が進んでいなかったんですよね。

女性が活躍できるようにするためには男性にも家庭に進出してもらう必要がある、ということで、インタビュー記事を作成したり、現場での取り組みを社内報で載せるなどして、男性の育児も応援できる体制を整えました。
その結果、男性の育休取得率を7%から70%まで上げることができました!

--男性で育休取得率70%ってすごいですね!

ありがとうございます!
2017年度にはホワイト企業アワードの『イクメン支援部門』、2018年度には『育児支援部門』と『イクボス部門』も受賞することができました!
現在の課題としては、育児休暇が数日から1週間程度であることだと思っていて、もっと長い期間取れる会社になるように邁進していきたいと思っています。

--『働きがい』に関して、働きやすさという点はすごくよく分かりました!
では、やりがいの部分はいかがでしょうか?

私の場合で言うと……
今は広告宣伝部で広告媒体の買い付け業務を主に担当しているため、直接お客様とはやり取りしないのですが、例えばCMをつくるとき、そこに出演されるモデルさんやタレントさんとお会いする機会があります。
その際に最初はお互い緊張などで少しよそよそしかったりするのですが、ウィッグを付けるとすごく楽しそうにされて、たくさんお話ししてくださるようになったりするんですよね。
そういったときが「私たちが扱っている商品は人の気持ちを変えられる商品なのだな」「ウィッグに携われる仕事について良かったな」とやりがいを感じる瞬間ですね。

--人の気持ちを前向きに変えられる商品を扱っているのは、確かにとてもやりがいに繋がりますね。

半年間で2店舗と3部署を経験。手厚いOJT研修で、いろいろな部署とコミュニケーションが取れるように

--森田さんは本社での勤務だと伺いましたが、業務内容は店舗での勤務と大きく異なるのでしょうか?
アートネイチャーさんのお仕事内容についてお伺いしたいです!

  • ウィッグなど毛髪製品の製造や販売
  • 増毛・育毛サービスの提供
  • ヘアケア商品の販売

などが弊社の主な事業内容となっています。
店舗ではお客様の接客を、本社では商品に携わる業務やサポート関連の業務を行います。
ですので業務の内容は配属先によって異なるのですが、本配属が決定する前に、OJT研修で店舗や本社の様々な業務に携わることができます。

--OJT研修で色々な部署を経験したうえで、本配属が決まるんですね。
森田さんは、どのような部署を経験されたのですか?

2週間の座学研修のあとは、半年間かけて本社部署を3つ、店舗を2つ回りました。
店舗ではお客様の接客のサポートや、商品の整備などを行い、本社では人事部で労務管理を担当したり、メンズ企画部で商品の販促を企画したり、商品開発部でウィッグの作り方や特性を学んだりということをしていました。

--店舗の勤務も経験されたんですね。
美容師免許を持っていないと、店舗では働けないのかなと思っていました。

そうですね、お客様の接客は主に美容師免許を持ったスタッフが行っています。
私は資格を持っていないので、お客様のお出迎えや予約の調整など事務的なことを行ったり、ウィッグの洗浄や、お客様を施術するためのブースのお掃除など接客のサポートを担当していました。
たくさんのお客様がいらっしゃるので、決まったことを繰り返せばいいというわけでもなく、毎日いろんな刺激がありとても楽しかったです!
大卒の場合でも、本配属が店舗になった場合は、店舗で働きながら美容師免許を取得してマネージャー職を目指すこともできます。

--なるほど、店舗でもキャリアアップができるんですね。
半年間OJT研修を経験されて、いかがでしたか?

途中は正直、長いと思ったこともありました(笑)
ですが実際に本配属が決まってからは、会社全体のことがすごくよく分かった上で仕事ができたので、良い研修期間だったと思っています。
何をするにも、1つの部署だけで出来る仕事はなくて、いろんな部署と一緒に仕事をすることが必要です。
そんな時、OJT研修があったことで顔を覚えていだいていて円滑に進めることができたり、部署を超えて相談できる人ができたりしました。

--違う部署の人ともコミュニケーションが活発なんですか?

入社半年にして、違う部署に行ったとき、気軽に声をかけられる人が何人もいるという感じですね。
その後の仕事に関して言うと、部署を超えて助け合ったり、意見を真正面からぶつけ合うことができていると感じます。
プライベートに関して言うと、入社してすぐに同期とディズニーランドに行ったりなどもしていました。

プライベートの様子

商品に直接携わる以外にも、会社を支える仕事はたくさん

--森田さんの現在のお仕事について教えてください。

現在は広告宣伝部に所属していて、主に広告枠の買い付けを担当しています。
例えば、テレビCMなら視聴率や視聴者層を考えながら、どの枠で放映すべきかなどを考えたりするお仕事です。

--販売や開発といった直接商品に関わる以外のお仕事もあるのですね。
「アートネイチャー」と聞いてイメージする仕事とはちょっと違うのかなと思ったのですが、配属が決まったとき、不安はなかったですか?

不安を感じる以前に、何も分からない状態でした。
学生時代はメディア系の学部に在学していたものの、配属された当時は広告宣伝部の先輩たちが何を話しているのかすらほとんど分からなかったほどです。
というのも、会話の中の単語が独特で、それが業界用語なのか、それとも社会人の一般用語なのかということも分からなくて……。
なので、初めは話している内容を理解することに必死で、そういう意味では不安を感じる余裕はなかったですね(笑)

--広告宣伝部の勤務の中で、思い出深いお仕事はありましたか?

媒体の買い付け以外にも、新聞社やテレビ局などのメディアと共催でイベントの運営なども行ったりするんですが、その中でも、某大手新聞社と一緒にイベントを開催したことが特に印象に残っています。
イベントにはたくさんの人が関わるので、それぞれの要望をくみ取りながら、取引先や社内との調整がたくさんあって。
当時の私は、大きなイベントを開催した経験もなく、ほとんど手探り状態だったので、その調整が本当に大変でした。
苦労はたくさんしたのですが、イベント当日にはたくさんのお客様に参加していただき、想像以上に喜んでくださったのを見て、とても嬉しかったことを今でも覚えています!

--成果がお客様の反応に表れていると嬉しいですね!
では、ご自身のキャリアにおいて今後どのようなことをされたいですか?

ウィッグって、「押し売りされるんじゃないか」とか「気にはなるけど、自分にはまだ早いかな」とかまだまだ敬遠されがちなものだと思うんです。
なので、ウィッグに対して少しでも前向きに考えてもらえるような活動をしていきたいです。
例えば、自分の髪がうまくセット出来ないなって思ったときに、じゃあ今日はウィッグにしよう!と選択肢の一つとして出るようになればいいなと思っています。

あとは、何か髪のことに悩んだら、ウィッグにするのかどうかは置いておいて、アートネイチャーが詳しそうだからまずは聞いてみよう・相談してみようという風に思っていただけるような会社になれば良いなとも考えています。
それが実現できるような活動を進めていきたいですね。

就活の軸は商品の『魅力』や『強み』を感じるか

--すごく素敵な夢ですね!
森田さんのキャリア観はウィッグの製造販売をされている御社ならではだと思うのですが、就活のときから毛髪ケアの業界を考えられていたのですか?

いえ、就活を始めた頃は官公庁に商品を卸しているような、堅実な会社で働きたいと思っていました。
というのも、『倒産しない安定した会社』という点を重視していたので……(笑)

でも就職活動を行う中で、「なんかちょっと違うな」というか、「堅実さだけを求めていても自分が楽しめないな」という思いが大きくなっていったんですよね。
「じゃあ何だったら楽しめるんだろう」と見つめ直したときに、自分が興味を持てること、条件じゃなくて仕事が楽しいと思えるもの・ワクワクすることをやりたいなと思ったので、『業態や商品に魅力や強みを感じる会社』に軸を移しました。

--では、アートネイチャーさんに入社を決められたのは、その軸に当てはまる会社だったということでしょうか。
実際に業態や商品の中でどういったところに魅力を感じられましたか?

私が就職活動を行っていた当時、アートネイチャーが男性向けウィッグのCMをやっていたんです。
そのCMが誰もが知っている有名アニメの声優さんを起用していて、こんなことするのすごいなと純粋に興味をもったことが初めのきっかけでした。

そこから会社について調べてみると、「ウィッグのサロンって完全予約制なんだ」とか知らないことがたくさんあって、でも自分の知らない世界だと思っていたのに親近感を感じられるって面白いなと思ってアートネイチャーを受けることにしました。

--なるほど。就活の軸をきちんと自分で設定して、それに合った企業を見つけるということが重要ですね。
最後に、現在頑張っている就活生へ向けたメッセージをお願いします!

就職活動中って、人によってモチベーションに違いがありますし、周りの友達と比べて不安になることもありますよね。
私は自分のモチベーションをどう上げようかという点がすごく難しくて……。悩みに悩んで3ヶ月くらい巣ごもりしていたこともありました(笑)

でも、外で活動をしない代わりに、『自己分析』をひたすらやりこんでいたんです。
やっていくうちに「自分ってこういう人なんだな」というのが分かってきて、これを機に就職活動を頑張ってみようかなと思えるようになりました。
就活生の皆さんも周りと比べてしまって悩むことがあるかもしれませんが、自分のペースで、就職後に前向きに努力できるキャリアを選択できるように頑張ってください!

まとめ

三度もホワイト企業アワードを受賞されているアートネイチャー様。
サービス業はワークライフバランスを実現しにくいのではないかというイメージを覆すように、社員の意見を積極的に取り入れ、現場を巻き込んだプロジェクトに取り組まれている点がとても魅力的だなと感じました。
研修内容がとても充実していて、様々な仕事内容を学ぶことが出来るため、研修後も現場の状況をしっかりと把握しながら仕事を進められるところも良いですよね。

ウィッグ装着後の華やかな姿に喜ぶお客様から、社員の方々も喜びを感じるというエピソードを聞いて、わたしも「自分の勤める会社の商品で人のことを笑顔にしたい」と改めて強く考えさせられました!
自分にとって、どんな軸が大切なのかきちんと見つめなおすことが重要ですね。

今回の取材先:株式会社アートネイチャー
【中心事業】
・各種毛髪製品の製造販売
・増毛、育毛サービスの提供
・ヘアケア商品の販売
【本社】東京都渋谷区

アートネイチャーみたいなホワイトな会社を知りたい!という人におすすめ。ホワイト企業認定って?

ホワイト企業認定とは、一般財団法人日本次世代企業普及機構(通称:ホワイト財団)が行っている、企業のホワイト化を総合的に評価する国内唯一の認定制度です。
企業がホワイトなのか、ブラックなのかというのは感覚的な部分が多く、明確な基準がないため人によって認識が違うことがありました。
そんな中、ホワイト企業認定では70以上の設問からなる7つの指標を設定することで、客観的な評価を行っています。
特に、年に一度執り行われる『ホワイト企業アワード』では、全国の素晴らしい会社を表彰されており、株式会社アートネイチャー様も第2回ホワイト企業アワードで「イクメン支援部門」を、第5回ホワイト企業アワードで「働きがい部門」を受賞されています!
働きやすい会社で自分の可能性を伸ばしたいと考えている方はぜひチェック!

取材メンバー

https://kawaiijapan.org/wp-content/uploads/2020/05/iOS-の画像-11-300x300.jpg
konishi momoka

同志社大学商学部3年生。田口ゼミ所属。笑顔と拍手をモットーに、AIが社会に与える影響と共存できる社会についての研究をしています。 将来の夢は、人を笑顔にできる仕事をすることです*

https://kawaiijapan.org/wp-content/uploads/2020/06/iOS-の画像-15-300x300.jpg
向井陽菜

同志社大学商学部3回生。佐藤郁哉ゼミ所属。LGBTと企業の関係性や制度について研究しています。ギターが趣味で、高校時代には軽音楽部の全国大会に出場しました!

 

キャリアエール運営チーム 公式のおしらせなどを行います

関連記事