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人の役に立っていると実感できる仕事へ。”想い”を大切に得意を伸ばす働き方

就職や転職をするときに、気になるのが転職先の会社の働き方ですよね。
残業がとても多かったり、働きにくい環境だったり、いわゆる「ブラック企業」には誰しも入りたくないはず。

実際に入ってみないと分からない部分も多い中で、ホワイトな企業を認定している「株式会社ソビア(ホワイト財団運営事務局)」で働かれている鶴飼さんにインタビューしてきました。
「ホワイト企業ってこういうことなのか」と知ることができたと同時に、鶴飼さん自身の転職時の経験談もお伺いしています!

鶴飼明佳里さん
梅花女子大学心理こども学部出身。
生命保険会社の営業を経て、株式会社ソビア ソビア社会保険労務士事務所へ。部署異動後、現在は企業がより良い会社を目指すための概念・指標をまとめ、素晴らしい会社を称賛・公表する一般財団法人日本次世代企業普及機構(ホワイト財団)でホワイト企業認定の企画・広報を担う。

 

夢ややりたいことよりも、「安定している会社」を軸に就活していた

ーー鶴飼さんは、学生時代にアルバイトに力を入れてらっしゃったそうですが、どんなアルバイトをされていたのですか?

たくさんのバイトを掛け持ちしていました!
主に、ホテル会場で結婚披露宴のサービスや宴会の配膳のアルバイトをしていました。
ホテル会場のアルバイトは土日がメインだったので、それ以外の日は朝早くはコンビニの店員をしたり、夜はお弁当屋の厨房をしたり…あとは美術館の物販の販売員などもしていました。

ーーそんなに掛け持ちされていたんですか!アルバイトをたくさん掛け持ちされるのは大変ではなかったですか?

大学生のときはとにかくたくさん働きたかったんですよね。
働くこと自体も好きでしたし、旅行に行くのも好きだったので、いつかどこかに行くときのためにお金を貯めよう!と思っていました。
アルバイトでは頑張ったら頑張った分、お金がちゃんと溜まっていくので、それを見るのも楽しかったです。笑

ーー本当に働くことがお好きだったんですね。アルバイトの中で何か得られたものはありましたか?

状況を見つつ、今自分には何できるのか、何を求められているのかということを考える力が身に付きました。
というのも、結婚式のサービスの仕事って本当に慌ただしいんですよ。
誰かに付きっきりで教えてもらうことも出来ないので、全員が動き回っている中で、自ら仕事を見つけるしかなくて。
もともとは声を出すことや、自分から動くってことが苦手だったんです。
でもこのアルバイトの経験のおかげで、今の仕事では指示待ちにならずに今何が出来るのか考えて、行動することができるようになったと思っています。

ーーアルバイトでの経験が今の鶴飼さんのお仕事ぶりに繋がっているんですね。「働くことが好きだった」とお話しされていましたが、就職活動はどんな軸で行われていたのですか?

業界は金融系と教育系を見ていました。
でもこのときは、自分が何をしたいとか考えていなくて……。
とにかく安定していそうなところ、と考えて選んでいました。
将来の夢とか、意味があって選んだわけではなかったですね。

ーー“安定”というのが、鶴飼さんのテーマだったんですね

そうですね、アルバイトでお金を貯めていたのも、「これくらいあれば安心」と思えるようにだったのかなあと思います。
最終的には「安定」を求めて、生命保険の会社に入社しました。

安定しているけど辛い仕事よりも、今楽しいと思える仕事を

ーーアルバイトでも就職でもとにかく「安定」を求めていたんですね。社会人になり、実際に働いてどう感じましたか?

一番は、お金を稼ぐ大変さを感じました。
アルバイトとして働いていた学生時代は、時間給で働いたら働いた分だけ返ってくるものだったから、社会人になって自分の成果がお金に変わっているって実感がわかないことがあったんです。

たとえば、企画をしている時間は考えているだけで何も成果が出ていないにも関わらず、お給料が発生しています。
目に見える成果じゃなくて、「私自身に対してお金を払ってくれているんだな」とそのときに感じて。
仕事にではなく、自分に対してというのがプレッシャーでもあり、それに見合った仕事をしないといけないなと思いましたね。

ーーなるほど、確かにそれはアルバイトとの大きな違いですね。そんなプレッシャーの中で、どういったお仕事をされていたんですか?

一年目は生命保険の営業を担当していました。
営業は人と接する機会が一番多いので、それがやりがいでもあり、しんどい仕事でもあるなと思います。

特に、生命保険ってもしものために入っていただくもので、契約時に感謝されることはほとんどないんですよね。
人の役にいつかは立つものだと思いながらも、「本当にお客様のためになっているのかな?」って、時間が経つほど自分がやっていることの意味が分からなくなっちゃって。
そこで転職することを決めたんです。

ーー「安定」という観点から言うと、転職に抵抗感などはありませんでしたか?

正直ありましたね。
でも実際に就職して初めて、自分のキャリアと向き合うきっかけをもらえたと思っていて。
この時にやっと、自分はどういうことがしたいとか、どういうキャリアを積みたいのかとかを考えるようになったんです。
「自分は人の役に立てているって実感したいんだ!」って、自分がやりがいを感じる部分や仕事に対する想いに気付くことができました。
社会人として働いて仕事と向き合った結果、学生時代には見えなかった“軸”をようやく認識できたんですよね。
安定しているけれど自分が辛い仕事よりは、自分が楽しいと思える仕事を探そう!と思うようになり、転職という決断に踏み切りました。

人の役に立ちたい!という想い・熱意で転職

―― その後転職されたのが現在の会社だと思うのですが、社会保険労務士(社労士)事務所という全く別の業界に入られたのはどうしてですか?

社労士事務所なら、法律の力で必ず人の役に立つことができると思ったからです。
前職を転職するタイミングで、色々と調べているときに社労士事務所というものを知りました。
社労士は、労働環境など働くことに関する法律の専門家。自分と同じように「この会社でいいのかな……」と迷った人の役に立てる!と思って、社労士事務所を転職先として探すようになりました。

ーー「人の役に立ちたい」という軸で探されたんですね!その中で、現在の会社に入社を決められた決め手はなんだったんですか?

岩元さん(※注:株式会社ソビア代表取締役)との面接が入社のきっかけでした。
最初の面接で、「この会社では、自由に働いていいよ。」と言ってくださったんです。

前職は一年目で辞めてしまい、自分に出来ることも特別なスキルも身につけられていないと感じていて。
辞めたのはいいものの、自分がやりたいというだけで、この会社でこれができます!と言えるものがなかったんですよね。まさに熱意だけ、という感じ。
でも、岩元さんは「人の役に立つ仕事がしたいんです!」という私の想いを受け止めてくださったんです。
「自分に出来ることとかスキルとかは入ってから身につけたらいいから。その気持ちがなかったらそもそもスキルを身につけようとか、成長しようとかも思えないから、気持ちが大事だよ。」
そんな言葉をかけていただけたので、経験やスキルはないけど、想いや熱意を大事にしてここで働こうと決めました!

ーースキルや技術よりも気持ちの部分を最優先に考えてくださるなんて……とても素敵です!今の会社では「人の役に立ちたい」という想いは叶えられていますか?

はい!
社労士事務所を経て部署移動などがあり、現在は素晴らしい取り組みをされている企業をホワイト企業として認定する機構で働いています。
この認定が企業にとっても、学生にとっても絶対に役に立つものだということを強く実感しています。

【参考:ホワイト企業認定について

実際に、認定企業の方から「ホワイト企業認定を使って採用活動をしたら、新卒のエントリー数が2倍になったよ!」などの声を聞くこともありました。
私がやっているのは企画などの裏方仕事なので、直接「ありがとう」などの言葉を聞く機会は少ないですが、この認定そのものを企画しているということや、運営をしているということ自体が今は私のモチベーションになっています。

結果よりプロセスや思考を評価してくれることの働きやすさ

――未経験で入社されたとのことですが、今のご活躍は人材育成の制度があってのものですか?

入社当時に人材育成の制度がきちんと整っていたとは正直言えないんですけど、先輩がみなさん面倒見が良くて優しい方ばかりなので、人が育つ環境はあります。
未経験で入った私に、付きっきりでいろいろ教えてくださったり……本当にすごくいい会社なんですよ!笑

入社した頃は私が一番下の年代だったんですが、最近は同年代も増えてきました。
若い世代が自分で目標を持って、自由に働くことができる環境があるからだと思います。

――「すごくいい会社」と言いきれるところに鶴飼さんの愛社精神を感じます!自由に働ける環境ということですが、仕事内容などにもその自由さは感じられますか? 

そうですね!進むべき方向性はもちろん共通認識として浸透していますが、割と自由で、「これをやれ・あれをやれ」と言われることがほとんどないんですよね。
自分で考えて上司に提案したものが、無理だ!と頭ごなしに却下されることはまずないです。
それは失敗した時も同じで、失敗したこと自体を怒ることもないし、やったことを否定されることもないです。
挑戦したということ自体を、まず評価してくれる環境です。

目標を達成出来なかった時は、結果として失敗は失敗なので、それはそれとして受けとめる。
大事なのはそこからで、失敗を成長の糧にするんです。
今回の失敗から何を学べるのか、同じミスを繰り返さないためにはどうすれば良いのか、など。
それでも同じミスを繰り返していたら、それは自分が成長していない、もしくは自分とその仕事が合っていないということなので、その場合は別の分野にチャレンジしよう!と、担当や受け持ちを変えることにしています。

ーー自分と仕事内容が合わない場合は、別の分野へのチャレンジも出来るんですか?

別分野に移ることも可能です!
実際私自身、この会社でも一度挫折しているんです。
入社してすぐは今の事業部ではなく、社労士事務所の方で働いていて、困っているお客様のお話を聞くのは好きだったんですが、給与計算などの細かいことが苦手で……。
そんな時に声をかけてもらい、今の事業部に移ることになりました。

普通仕事では、苦手克服のために頑張ることが美しいと思われがちですけど、それって楽しくない時間が長くて、苦しいじゃないですか。
弊社には、得意なことを最大限に伸ばすという環境・風土があるので、1人1人の適性を見ながら、配属やポジションを考えてもらえる部分がすごくありがたいと感じでいます。

ーーそれぞれを尊重してもらえる職場なのですね。そんな自由さを支える制度には、どのようなものがありますか?

個人の都合や事情に合わせた働き方を自由に選択できるよう、スライド勤務制度やテレワークなどの制度を導入しています。
基本の就業時間は10時~19時ですが、9時~18時にしたり、8時~17時にしたりとずらすことが可能です。
16時までの時短勤務で子育てをしながら働いてる女性社員もいますし、通勤時間の短縮や家族の病気などの理由で、リモートで働いている人もいます。

リモートで働く場合は、その日にする仕事を事前に上長に報告して、勤務終了後も進捗や結果を報告することになっています。
ルールがある上での自由度の高さだというのを各々理解しているからこそ、責任感を持って、よりコミットして働けているんじゃないかなと思います。
あとは……有給も自由に使っています!笑

――ワークライフバランスを上手く保つだけでなく、自由だからこそ各々が責任を持って働ける環境をつくる素晴らしい制度ですね。最後に、この記事を見ている方に一言おねがいします!

未経験からでも、情熱があればスキルや知識は後から身につけられますし、逆に情熱や気持ちがなければスキルも知識も自分のものにはならないと考えています。
今から未経験への挑戦でも、全然手遅れじゃないですよ!
やりたいと思った時に始めてみたら意外とできるものなので、
是非挑戦してみてください!

わたしたちも現在企画職を募集しています!
社会に誇れる仕事にチャレンジされたい方はご応募お待ちしています。

まとめ

安定を求めて就職した会社から、やりがいを求めて転職した鶴飼さん。
インタビューする中で印象的だったのは、鶴飼さんの今の会社に対する愛。
現在の会社で、やりがいを感じながら楽しく、会社や仕事内容に愛を持って毎日働かれていることがひしひしと伝わってきました。

いつ本当にやりたいことに気付いても、いつそれを始めても決して遅くないということを体現する素敵な女性でした。
まさしく、It’s never too late.ですね!

 

今回の取材先:株式会社ソビア/ソビア社会保険労務士事務所
【中心事業】
・総合顧問サービス
・助成金申請
・規定(就業規則等)作成、改定
・保険手続き/給与計算代行
・評価制度/賃金体系(人事コンサルティング)
・その他労務コンサルティング
【本社】大阪中央区

近畿大学 国際学部。旅行が好きでアルバイトで貯めたお金で、ヨーロッパを一人約1ヶ月バックパッカーとして放浪した経験から、幅広い視野を持つディズニープリンセスのような女性を目指しています!

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