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警察庁を目指し国家公務員試験にも合格した私が、小さな企業へ就職を決めたワケ。

「わたしらしいキャリアって何だろう?」
社会に出ても自分らしさを大切に、きらきら活躍されている女性にフォーカスを当てた連載企画。
第5弾の今回は税理士事務所で法人監査および経営コンサルタントを務める高岡亜子さんにインタビュー。

警察庁に憧れ、国家公務員試験にも見事合格されながら、高岡さんが最終的に就職を決めたのは小さな税理士事務所でした。
一般的には簿記の取得者や、税理士資格の勉強をしている人が多い中で、元々税理士を目指していたわけではなかったという高岡さんは、入社当初全く何も分からなかったそう。
第一志望へ合格した中で、どうして税理士という全く違う道を選んだのか。
あまり馴染みのない「税理士」という仕事についてお話ししてくれました。

・ずっと学び続けたい、成長することが楽しい
・誰かの支えになる仕事がしたい

そんな方に考えている方なら、何か気づきがあるかも。
今回は税理士のお仕事に迫るとともに、『学び続ける楽しさ』について触れるインタビューです。

高岡 亜子さん
大阪市立大学法学部在学中は国家公務員を目指していたが、楽しそうに働く社員に惹かれ、御堂筋税理士法人に入社。採用に繋がるインターンの運営に入社1年目から携わり、現在は税務監査だけではなく、経営のコンサルタントも担当をしている。日々様々な経営者のサポートを行う傍ら、大学院に通い税理士資格の取得を目指している。

最初は就職なんて、全く考えていなかった

ーー今日はよろしくお願いします!高岡さんは大学時代、国家公務員を目指されていたんですよね。

そうなんです。木村拓哉さんが主演されていたテレビドラマ『HERO』の影響で検事に憧れて、大学では法学部に入りました。笑

でも実際に法律の勉強をしていくうちに、検事は結果に携わる仕事なんだなと思うようになって。
「結果よりも過程を追いたい!」と思ったので、大学4年生のときには公安庁もしくは警察庁に勤めることを目指して、国家公務員試験を受験しました。


▲高岡さんは大阪市立大学法学部のご出身

ーー国家公務員と税理士だと全く方向性が違うと思うんですが、試験まで受けられていた公務員としての就職から、どうして一般企業への就職を考えられるようになったんですか?

公務員試験が7月に終了したんですが、「合格発表までの2か月間、何をしようかなぁ」と暇を持て余していたんです。
そんなときに会計事務所で働いている友達が、会計事務所の合同説明会みたいなものがあると教えてくれたので行ってみることに。
「一個でも内定があったら安心かな」とかってそんな気軽な感じで参加をしてみました。

説明会にはいろんな事務所が参加していたんですが、そもそも募集要項に簿記や税理士科目合格を必要とするところも多いんです。
うちの会社もそうだったので最初はノーマークだったんですが、ブースの席が空いていたのでたまたまお話を伺うと、採用担当者の方がすごく楽しそうに仕事のお話をされていて。
当時の担当者が27歳くらいで、自分の仕事を生き生きと楽しそうに話す姿を見て、「若くて活躍してて楽しそうでいいな」と思ったのが、今の会社の最初の印象ですね。

ーー今の会社と出会われた後に、公務員試験の結果発表があったのですよね。

そうなんです。
ちょうどその頃、公務員の第一志望のところのリクルーターの人とも座談会で話すことがあったんですが、仕事の魅力はとても感じたのですが、職場の雰囲気のイメージがあまり湧かなくて。

一方で今の会社の最終選考では、代表と採用担当者が二人ともすっごいフランクにお話をしてくれたんです。
仕事内容についてもとても楽しそうに話されていたので、うちの会社に惹かれる気持ちはますます大きくなっていきました。

お仕事の内容という意味での希望は元々の第一志望だった公務員の方だったんですが、人の雰囲気は今の会社の方に惹かれていたんですよね。
最終、今の会社の内定を8月末にもらい、国家公務員も通ったので、本当にどっちにしようって迷って……。
「1か月時間ください」って言って考えたんですが、やっぱりこの人たちと働きたいと思って、今の会社に決めました。


▲社内行事も多く、毎日賑やかな職場

ーー最終的に今の会社にした決め手というものはあったんでしょうか?

やりたい仕事をやり続けるのか、この人たちと働きたいと思える人と働くのか、65歳まで仕事を続けるとしたらどっちがいいかなって考えてみたんです。
そう考えたときに、『やりたいこと』よりも『一緒に働く人』が大切なんじゃないかと思ったのが決め手でした。

65歳まで働くってなると、やりたい仕事の内容とかも変わってくるはずなので、一緒に働きたいと心から思える素敵な人たちと働ければ、この先希望とは異なる仕事をする局面になったとしても、楽しんでやっていけると思ったんです。

22歳でも、経営者と対等に話せる仕事

ーー基本的な質問なのですが、税理士ってどういうお仕事をされているんでしょうか?

税理士自体の主なお仕事は、税金の計算をすることですね。
でも税金の計算は結果で、その前段階として会社の1年間の通信簿である決算書を作成していきます。意外と数字の計算だけではなくって、私は「経営者のために、経営者の必要な情報を提供する仕事」だと考えています。
経営者のサポーターとして、中小企業のあらゆる問題を解決しています!

ーー税金の計算だけではないんですね。経営者のために情報を提供するとはどういうことでしょうか?

経営全般の相談相手、と思っていただくと分かりやすいかもですね。
基本的には、企業の収支予測を立て、最終的な会社の会計をどう着地させるのかなどを一緒に考えていくのですが、それって経営者がどういう会社にしたいのかに関わってくるんですよね。

例えば、出来るだけ節税をしたいと考えられる方もいれば、正当な税金はきちんと納めたいと考えられる方もいます。会社の資産を守るためのベストな選択は何かを、毎月相談します。
そういった経営者の会社に対する考え方に沿って、今後の動きを一緒に考えたりしています。

ーー税理士って、先生として会社の会計や経営をチェックするようなイメージでした。

そのイメージは『会計士』が近いかもしれないですね。
会計士は、主に上場企業を対象に会社の情報が株主に適切に開示されるよう監査していく仕事で、税理士は中小企業を対象に経営者にとって役立つ情報を提供することが仕事です。

「人が育たなくて困ってるんだよね」と言われたら人事制度の見直しを勧めたり、「事業引き継ぎたいけどまだ前任の社長が株を持っていて」と言われたら事業継承のお話をしたり。
本当に多岐にわたる課題を一緒に解決していっています!

ーーなるほど、あくまでも経営者と同じような目線で、会社のことを見るお仕事なんですね。

私たちの会社のロゴに『ソリューション&アカンパニー』という文言が入っているんですが、アカンパニーって『伴走する』っていう意味なんですよ。
まさに経営者の隣で同じ方向を向いて、一緒に走っていく……そんな経営者の相談相手を目指しています。

なので、税金の計算は付随業務といった感じですね。
あくまでも、「経営者の悩んでることはなんだろう」「うちがお手伝いできるものは何だろう」と考える方が、仕事の本質だと思っています。

ーー経営者って会社の中では同じ目線で悩みを相談することってなかなかできないと思いますし、外部にいる税理士さんだからこそサポートできる部分も多そうですね。

本当にそうだと思います!なので、うちでは『社外の内部者』と言っていますね。
社内の人と一緒に同じ方向を向いて経営のことを考えてはいますが、あくまでも社外の人間ではあるからこそ、物事を客観的にみることが出来るとも思っていて。

例えば、課長が社長に意見するなんて、普通はできないじゃないですか。
そんな場合、私たち税理士が外部から社長に意見を伝えたりしています。
私の理想としては、経営のパートナーだけど、しっかり外部者としての距離感も保てている存在になることですね。

ーーお話聞いてみて、税理士のお仕事のイメージがらっと変わりました!
最初は仕事内容に興味があって入社したわけではなかったと思うのですが、実際に税理士としてお仕事をしてみていかがでしたか?
面白さややりがいはどういった部分に感じられたんでしょうか。

入社1年目から上司に同行して、いろんな企業のサポートをしていたんですが、2年目になったくらいからは1人で担当をしていくようになりました。
22歳で経営者と対等にお話しできる仕事って他ではなかなかないと思うんですよ。
そういった部分におもしろさを感じていました。

実際に仕事をしていく中で私が大切にしているのが、お客様との社内でのコミュニケーションなんですが、社長と数字だけで話をするのではなく、経理担当の方や一般の従業員の方とも積極的にお話しするよう心がけています。
社内でお見掛けしたら、仕事の話だけでなく、雑談とかもしたり。
そうやって社内にどんどん入っていろんなお話をすることで初めて見えてくるものもあるんですよね。
自分の所属する会社以外にも、そういった場所ができるのも税理士という仕事ならではかもしれないですね。

常に学び続ける環境で、成長を続けたい

ーー経営者の相談相手になろうとすると、膨大な知識や経験が必要なのではと思うのですが、全く業界の知識がない状態での入社に不安はありませんでしたか?

入社した頃は不安だらけでしたよ!
元々公務員になるつもりだったので、簿記もしたことない、会計も知らない、税理士について何もわからない、そんな状態で仕事になるのかなって思っていました。
実際はじめは、事務所でみんなが何を話しているのかもさっぱり……というような感じでしたね。

ーー何も分からない状態から、今のご活躍に至るまで、何か意識していたことはありますか?

とにかく報連相をこれでもか!ってくらい、こまめに行っていました。
そうしたら「知識や経験があるのは○○さんだけど、高岡さんの方が業務の進捗も見えて安心だからこの案件任せるね。」と言ってもらえるようになって。

報連相が面倒くさいとかっていう人もいると思うんですが、自分のためにどんどんやったらいいと思っています!
上司に伝えていたら、それは自分の責任じゃなくなるので(笑)
むしろ一人で抱えておくのって怖くないですか?
分からないことをそのままにしないように心がけることで、周りの人たちにサポートしてもらいながら、ここまで学ぶことが出来たんだと思います。

ーー実際の業務の中で、周りの方のサポートを受けながら専門知識をつけていかれたんですね。

そうですね。
あとはさらに専門的な知識を体系だって学びたいと思い、現在働きながら大学院にも通っています。
時間の工面が少し大変ですが、スーパーフレックス制やリモートワーク制など柔軟な働き方が出来るような制度が導入されているので、なんとか両立できています。
実務と結びつけながら学べるので、学生の頃より授業が面白くて!
今なら、講義で一番前の席に座っていた社会人の気持ちがわかるような気がします。笑

ーー税理士とかの士業って残業が多いイメージがあったので、柔軟性にびっくりしました!

弊社はホワイト企業アワード2019の生産性向上部門を受賞していたりもするので、比較的残業時間は少ないと思います。
あとは、税理士って繁忙期と閑散期の差が激しくて。
多くの企業が3月決算なので、毎年1月~5月は忙しいんですけど、逆に夏は暇でゆっくり休暇が取れたり。
メリハリをつけて働きたい人にいいかもしれないです!


▲産休や育休を経て、働かれている女性の方も多いそう

ーー自分で調整ができるのもいいですね。その他に高岡さんから見た会社のよさはありますか?

常に学び続けられる環境ですかね。
私たちの仕事は経営者の悩み事を解決することなので、税務に関することだけじゃなく、経営者の役に立ちそうな情報はなんでも勉強していて。この前もコロナで困っている中小企業に対して、どんな情報を提供できるか、みんなでランチしながら共有会を開いたりしました。
全員が立ち止まらず、常にインプットをしている職場なので、毎日同じことが起きることがなくて、本当におもしろいですね!

ーー常に学び続ける環境というのは、高岡さんを見ていてもすごく感じます!
では最後に、今後のビジョンについて教えてください。

現在私は、法人顧客の税務監査と、経営コンサルティングの主に二つの業務を行っています。
最初は「経営者とお話しできるのおもしろそう」と思って経営コンサルティングを担当したいと思っていたのですが、実際に業務に当たるうちに大きな規模の会社になるほど税務の強化が必須だと考えるようになったんです。
なので今は、より深く経営者のサポートが出来るように税務の知識も身につけていきたいと思っています。

今まではどちらか一方に主軸を置いて専門性を高めていくようなキャリアパスだったんですが、私がどちらも続けていきたいと話したところ、会社もそれを認めてくれました。
新しい道筋として開拓をしていきたいと思います!

ーー今までにない新たな高みを目指されているんですね!
「数字とだけ向き合うようなルーティンワークが多いんじゃないか」とか、「未経験者には無理なんじゃないか」とか、もともと税理士という仕事に抱いていたイメージが良い意味でことごとく打ち破られたように思います。
本日はありがとうございました!

まとめ

実は、私の祖父も税理士だったことから今回の取材を担当させていただくことになりました。
身近に税理士がいても、正直どういう仕事をしているのは専門的過ぎて分からない…
「数字だけと向き合う」「税の管理が主な仕事」というざっくりしたイメージしかありませんでした。
しかし高岡さんのお話を聞いて、「人と向き合う」「経営者の相談役になるのが主な仕事」と税理士に対するイメージが180度変わりました!

今回の取材を通して、それまで知らなかった税理士のお仕事を知ることはおもしろいと思いましたし、高岡さんのように常に学び、成長し続けられるような素敵な女性に私もなりたいと思います!

御堂筋税理士法人のお仕事についてさらに詳しく知りたいひとは下記をチェック!

今回の取材先:御堂筋税理士法人
【中心事業】
・税務サポート
・経営サポート
・人材育成サポート
・事業継承サポート
・経理サポート
・ネットワーク紹介
【本社】大阪市中央区

 

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取材メンバー

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Inazaki Riho

大阪大学法学部法学科2年。趣味は沢山ありますが、特に美味しいものを食べることが大好きです。「今しかできないことをやりきる」ことをモットーに活動していきたいです。

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Ito Airi

京都産業大学文化学部京都文化学科。趣味は旅行かな!?特に特定の好きなものがなくて、興味を持ったものは何にでも手を出してしまう性格です!甘いものには目が無い、楽しいこと・面白いこと大好きな雑食系女子です

キャリアエール運営チーム 公式のおしらせなどを行います

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