SNSで地方を盛り上げたい!観光・まちの魅力をリアルに伝えるために必要な〇〇とは?立命館アジア太平洋大学田中琴音
「内面から耀く女性を輩出し、社会に新たな耀きを」を理念に活動している女子大生PRユニットTeamKJでは2020年度の代表を決めるべく、オーディションを実施。
この理念を体現する女子大生として、最終ファイナリスト8名の学生を紹介していきます。
今回インタビューするのは立命館アジア太平洋大学国際経営学部の田中琴音さん。
プロフィール-TANAKA KOTONE-
田中 琴音
立命館アジア太平洋大学国際経営学部 3年生
「学生である時間と体験をより豊かに面白く」をビジョンとしたクリエイター集団“youth”でマーケティングを担当し、別府の魅力を伝える“WEBドラマ”を現在制作中。3年次に、地方の大学生が社会でも通用するスキルを身に着け、自分に自信を持てる場として“Spumoni”を設立。
大分県別府市を中心に若者がワクワクする地方の魅力をSNSで発信している田中琴音さん。
「地方を盛り上げたい!新しい価値を生み出したい」としっかりとした口調で地方創生への思いを熱く語ってくれました。
大人らしい外見と強い言葉の中にどこか子供心のある眩しいほどの可能性を秘めているのが伝わってきた。
そんな彼女が「楽しくて仕方ない」と語るのは自分自身が手掛ける地方創生プロジェクト。
地方創生×WEBドラマという新しいアプローチ方法を生み出し、今実行に向けて奔走しているそう。
彼女が試行錯誤の中でみつけた発信に必要なポイントとは?
▶インタビュワー
新谷 瞳子
立命館大学出身。23歳。TeamKJプロデューサー。
内気な自分を変えたいと思い、学生団体に大学1年生で加入。3年生になる頃には、代表を務め、大手百貨店とのコラボイベントを運営するまでに成長。卒業後は地元京丹後市で地方公務員を経て、現在はTeamKJのプロデューサーとして女子大生約50名のマネジメントを担当している。
目次
まだ知られていない別府の魅力を掘り起こしたい
大分県別府市にある立命館アジア太平洋大学に通う田中さんは、「まだまだ別府の魅力が伝え切れていない」と語る。
クリエイター集団「youth」のメンバーとして、別府PRに日々奔走しているそう。
従来とは違う発信方法「SNSでリアルな体験を」コンセプトに別府の魅力を発信。
少々のことではへこたれないガッツの中に女性としての品位を感じさせる彼女から、これまで多くの失敗と経験を繰り返してきたのが伝わってくる、
彼女の失敗と経験から生まれた今までにない新しい発信方法を特別に教えてくれました。
ーー田中さんは、別府を中心にPR活動をされているということですが、別府といえば人気観光地ですよね。なぜPRをされようと思ったのですか?
「まだまだ別府の魅力が伝えきれていない」と思ったからです。
別府は、ランキングベスト5に入る年間約900万人が訪れる人気観光地で観光客数も増えています。
ですが一方で、日帰り客の一人当たり観光に使う金額の単価が下がっているんですね。(別府市データにより平成30年4,683円、前年比9.3%減)
ーー日帰り観光に使う金額が減っているのは何が原因だと思っていますか?
これに関しては、いろいろな要因があると思っていて、
・交通インフラが整ったことにより、宿泊しない手軽な旅行客が増加
・別府のイメージが地獄めぐりになどに固定化され、他のローカルな場所に足を運ばなくなったり。などが挙げられると思います。
ーー別府といえば、「地獄めぐり」のイメージが強く、それ以外のスポットはなかなか思いつかないかも…。
そうなんですよ。日本や世界に誇れる「地獄めぐり」や「別府温泉」は、すでに知られていると思うんですよね。
でも、別府のカフェってあまり知られていないんですよね…
例えば、「海の見える丘のアトリエ」という別府湾が一望できるカフェがあるんです。ここのココットチーズケーキがとても美味しくてお気に入りのカフェで。
それこそまだ知られていない「眠っている魅力」だと思っていて、このように他にも紹介したいカフェやお店が沢山あります。
ーーなるほど!是非それは気になります。
なので、既存の観光地をPRするのではなく、自分たちが好きなものやおすすめのもの=「今ある魅力」を上手く伝えたい!
まだ知らない魅力を発信することで、少しでも興味を持ってくれる人が増えたら別府が盛り上がるのでは?と考えました。
別府に訪れたような気分が味わえるWEBコンテンツ
WEBコンテンツ「僕らはまだ別府を知らない」に隠された青春
ーー具体的には、別府をPRするためにどのようなことに取り組まれていますか?
若者に向けて別府を舞台としたWEBコンテンツの制作を行っています。
よくある紹介動画ではなく、別府に訪れたような気分を味わえるコンテンツの制作をしています。
ーーおもしろそう!若者の間で「もの」より「こと」消費が重視される傾向にありますもんね。
そうなんです。また、現在WEBドラマを作成しており自分自身がワクワクするものや好きなものを「物語」で伝えることで、
そこに共感が生まれて少しでも別府に興味を持ってくれたらいいなと思います。
なにより、自分自身が楽しくて仕方ないです!
ーー自分が楽しいって大事ですよね。現在は具体的にどのようなコンテンツなのですか?
第1弾は、「僕らはまだ別府を知らない」というテーマで、別府の魅力を探るべく一人の女子大生の生活をのぞき見する日常ストーリーコンテンツです。
コンテンツの冒頭をご紹介しますね。
「別府って何もなくない?」
たしかに。大型の映画館も、思いつく限りのブランドが入っているデパートも、別府にはない。
僕も別府に引っ越してきたばかりの頃は退屈だなと思っていた。
けどどうしてだろう、しばらく住んでみると、別府での生活がこんなにもワクワクするのは!
その理由を探るべく、僕は別府の街に繰り出すと、新しい出会いがたくさん落ちていた。
もしかしたら…僕らはまだまだ別府を知らないかもしれない。
ーー地方あるあるですね、遊ぶところが何もないという。私も田舎育ちなのですごく共感します。ぶらっと出かけると意外と「こんなのあったけ?」という気づきがありますよね。この後、出かけた後はどうなるんですか?
ある女子大生がお昼ご飯を食べにカレー屋さんに行って、お腹が満たされると八百屋さんで買い物をしているところをのぞき見するんです。
ーーなるほど。つまり視聴者が登場人物の日常をのぞくスタイルなのですね。自分自身が主人公だと思わせる方法ですね!
一見、普通の日常ですが、そこに焦点をあてることで「この瞬間」がすごくワクワクするものだよというメッセージを込めています。
大学生にとってのあるある日常って、一言でいうと「青春」だと思っていて。
別府を舞台に「青春」を描くことで、ここに登場したカレー屋さんに興味をもってもらいやすいのでは?と考えました。
6月の特集では、雨の日デートを楽しむカップルの様子を描いたストーリーコンテンツもあるので、是非見てみてみてください!
ーー「青春」に共感ポイントを置いたのですね。「楽しい」や「面白い」コンテンツってすでにネット上にたくさんありますもんね。このコンテンツは、どうやったら見れますか?
Instagramで見ていただけます。
一からすべて自分たちで制作し、発信しています。
別府を舞台に、学生である時間をもっと面白く豊かにする食や旅、音楽、ライフスタイル情報をストーリー仕様で投稿しています。
是非フォローお願いします!
https://www.instagram.com/sweepea.mag/?hl=ja
ーーデザインがかわいいですね。フォローしました。画像の加工を工夫されているのですね!
ありがとうございます!こだわりを持って運営しています。
特に、重視しているのは、自分自身がこの投稿をみて「行ってみたい」と思うかどうかです。
納得いくものができるまでメンバーで何度も編集しています。
共感を生むのは仲間から。地方創生チームに必要な組織のポイント
ーーどういったチームでされているのですか?
学生のライターやイラストレーター、カメラマン、マーケターなどが所属していて、「学生である時間と体験をより豊かに面白く」をビジョンを軸に活動するクリエイター集団なんです。
社会人の力は借りずに学生のみで、ホームページ制作、デザインからコピーまでこだわって作っています。
https://youthsince2019.pb.studio/
ーー学生のクオリティには見えないですね。これほどの集団であればチームワークが重要になってきますよね。田中さんがチームで大切にされていることは何ですか?
メンバー全員がワクワクできるかどうかです。
「ワクワク」という共通のテーマがあるからこそ、どんな困難も支えあって乗り越えて行けると思っています。
地方のことが好きじゃない人がいたら、何もかも成り立たないじゃないですか。
「別府の魅力を伝えたい」と思うメンバーが集まっているので、新しい「ワクワク」のインスピレーションがわいてきます。
「ワクワク」を「共感」しあうことが、地方創生に携わる学生チームに必要な要素だと感じています。
将来は、起業家としてより地方の魅力を発信できる存在に
ーー田中さんは、今後をのどように考えておられますか?
将来は起業して、地方に関わる事業をしたいと考えています。
起業は小さい頃からの夢で、物心ついた時から「社長になりたい」と口にしていたそうです。笑
世の中にないものを生み出すのが好きで、地方からワクワクさせることで、世の中にインパクトを与えていきたいと思っています。
ーー幼い頃から目指されていたのですね。では、バリバリ働く女性を目指されているのですか?
仕事もバリバリして、子供や旦那さんとの時間もきちんと作りたいと思っています。
家庭を大事にしたいからこそ、自由な時間を作れる起業家がベストなアイデアですね。
会社に雇用されると残業や休日出勤があり、自由度が低いと思うので。笑笑
ーー分かります。女性起業家の方々って、プライベートの時間を大切にするために起業されている方が意外と多いですよね。
明確なビジョンがある田中さんですが、今後社会でどんな存在になっていきたいですか?
実力で結果を出していきたいと思っています。
とくに、女性で多いのはアイコンとしてメディアや社内で取り上げられることがあると思うのですが、そうではなくしっかり実力で這い上がりたいと思っています。
そのために、学生という時間とブランドを活かして、インプットや人脈、スキルを増やしたいです。
大学生って失うものがないチャレンジできる期間だと思うので、行動しない理由がないです。笑笑
ーー今後の展望を教えてください!
もっと、地元の若者だけでなく、日本各地の若者に来てもらい、地方全体を盛り上げていきたいです。
WEBドラマ制作をはじめ若者がわくわくするようなイベントを開催したいと思っています。
そして、地方でも可能性とチャンスがあるということを自分が体現することで発信していきたいです。
学生でも、無名でも、もがけば誰かが話を聞いてくれるので、やりたいことがあるならチャレンジして欲しいと思います
ーー地方の学生に勇気を与える言葉ですね。これから田中さんの活躍が楽しみです!
そして新しい挑戦へ
地方創生×WEBという分野で、様々な活動に挑戦してきた田中琴音さん。
さらに活動の場を広めるため全国の学生100名が所属する女子大生PRユニット『TeamKJ』の代表を目指されています。
少し熱が帯びた様子で、はっきりとこのオーディションにかける強い意気込みを語ってくれました。
オーディションにかける意気込み:田中琴音
私は、田舎という環境ではやりたい事ができないと感じ、悔しくなることが多々ありました。しかし、自身で活動していく中で、実際場所などは関係なく、田舎でも自分達色で染めることができるという面白さに気づきました。
だからこそTeam KJでは、地方の学生と都市の学生が“ワクワク”することで実践を通して学べるような環境と機会を皆さんと共に作りたいと考えています。
女子大生PRユニット『Team KJ』とは
全国の女子大生約50名が参加する学生団体です。卒業生、関連団体も含めると100名以上が在籍しています。
「社会に、まだない耀きを」を理念に20代女性向けのPR活動を行っていて、ウェブを使ったプロモーションや、イベントの企画運営を学生自らが行っています。
2015年度から行政、大手百貨店、農業系共同組合など50社以上とタイアップをしており最近では大阪万博の誘致プロジェクトにも携わっています。2020年5月より活動をオンライン化。コロナの影響により、リモートで「何かしたい」という多数の学生の声に応えるため、全国からオンラインで活動するメンバーを募集しています。
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